理学療法士、作業療法士は休みが多いか?

理学療法士や作業療法士は休みが多い仕事でしょうか?

 

これについては、職場によっても異なるでしょうし、他の業界のことを詳しく知りませんので、何ともいえないのですが、私の印象ではそれほど休みが多くない仕事なのではないかと思っています。

 

その理由について、休暇やアフターファイブに関して検討していきます。

 

 

リハビリは時間売りの商売

 

病院でのリハビリテーションは、20分単位での出来高請求であり、(上限はあるものの)、やればやっただけ収入になります。
逆にいえば、やらなければやらなかった分だけ収入は減っていく、典型的な時間売りの商売なのです。

 

つまり、休みをとればとるほど収入は減りますし、(実施する患者さんがいる前提で)、出勤日数が多ければ多いほど収入は増加します。

 

そして、「休みの分を前日に残業してやっておく」、ということもできず、その日その日に行わなければなりません。

 

 

効率化が難しい

 

リハビリは20分単位の請求であると前項で書きましたが、これは新人であってもベテランであっても、また、腕が良くても悪くても一緒です。

 

つまり、仕事に慣れてきて要領がよくなったとしても時間を短縮することができず、効率を高めることができません。

 

リハビリの請求が20分単位での出来高報酬とすると、勤務時間内はできるだけ多くの時間をリハビリしていた方が収入が増えます。

 

つまり、会議や教育、研究活動などを勤務時間内に行ってしまうと、リハビリを行う時間が減ってしまうので、収入を減らさずにそれらの活動を行おうと思えば、残業時間が増えることになります。

 

 

リハビリは手間と時間がかかる

 

リハビリテーションの特性として、(すべての患者さんが当てはまるわけではありませんが)、リハビリの実施時間や関わる時間が多い方がより良い結果が出る、というものがあります。

 

国が定めているのは、患者さん一人あたり一日3時間までですが、もっと多くのリハビリ時間が必要な患者さんもいます。

 

実際に、そのような患者さんには、3時間を超えてサービスでリハビリを行うこともあります。

 

また、リハビリは患者さんに直接行うだけではなく、他の職種と情報交換したり、他の職種にリハビリ指導を行ったり、リハビリ時間以外の時間に患者さんやご家族に病棟で指導したりすることがあり、とにかく時間がかかる仕事なのです。

 

このあたりが、飲み過ぎては逆効果になってしまうお薬とは異なるところです。

 

リハビリには、どこまでやったら終わりというものが明確ではありません(薬のように一日○錠というものがない)。

 

従って、やる気のあるPT・OTであればあるほど勤務時間をすべて患者さんのために使い、その他の業務を残業時間に行うため帰宅時間が遅くなる傾向があります。

 

 

休日を使って研修

 

人間の体はまだ完全に解明されているわけではなく、病気やリハビリテーションについても、完璧な解答があるわけではありません。

 

つまり、理学療法士や作業療法士である限り、一生勉強し続けなければならないわけですが、職場内や職場外の研修は、多くの場合、勤務時間外に行われます。

 

職場外の研修は土日や祝日に行われることも多く、その研修に対して出張許可が下りなければ、自費で、かつ自分の休暇を使っていくことになります。

 

また、新人のうちは先輩よりもわからないことが多いので、休日を使って勉強することもあります(職場から課題が出ることも多い)。

 

 

不規則勤務のため、家族と休日が合わない

 

最近は、土日祝も含めて毎日リハビリテーションを行う病院が増えてきました。

 

このような態勢を365日出勤態勢と呼んだりしますが、そのような病院で働いているスタッフは、看護師さんのように休みが不規則であり、休日出勤した代わりに平日が休みになることも多くあります。

 

独身であればまだいいですが、ご家族がいる方は、妻の仕事や子供と休日が合わず、実質的に家族全員での休日が月に2回しかない、ということもあります。