理学療法士、作業療法士になるのは簡単か?

理学療法士、作業療法士になることは簡単でしょうか?

 

残念ながら、答えは「No」です。

 

 

全体の流れ」でも書いたように、理学療法士、作業療法士になるには、いくつものハードルをクリアする必要があります。

 

 

ハードル1 高校を卒業する

これはハードルとは呼べないかもしれませんね。養成校を受験するための基本的な要件になります。

 

 

ハードル2 理学療法士・作業療法士養成校を受験して合格する

本当の意味で最初のハードルです。PT・OTになるための第一歩であり、入学するのが難しい養成校から簡単な養成校まで様々です。

 

 

ハードル3 PT・OT養成校にて単位を取得する

在学中、各年の前期と後期末などに行われる試験に合格して必要な単位を取得しなければなりません。試験に落ちて落第してしまう学生もいます。

 

 

ハードル4 臨床実習をクリアする

実際に病院や施設に伺って行う、2ヶ月×2回などの臨床実習を無事に終える必要があります。実習で人間関係等がうまくいかずに落第してしまう学生もいます。

 

 

ハードル5 卒業論文、卒業試験をクリアする

養成校によっては、卒業論文を作成する必要があったり、卒業試験に合格しなければ卒業できない場合があります。これらは実施しない養成校もあります。

 

 

ハードル6 理学療法士または作業療法士の国家試験を受験して合格する

国家試験は、3ヶ月から半年くらいかけて対策をしていきます。それでも、毎年100%合格できるわけではなく、落ちてしまう学生がいます。
不合格だった場合、翌年以降に再受験できますが、翌年は孤独に勉強しなければならないため、一度落ちると何年も落ちてしまう学生もいます。

 

 

ハードル7 就職する

せっかく理学療法士や作業療法士の免許を取得できても、就職して活用しなければ意味がありません。
しかし、最近では、以前のように完全な売り手市場ではなくなってきました。そのため、自分の希望する職場に就職できない場合があります。

 

 

このように、PT・OTは、3年から4年にわたる様々なハードルをクリアしてやっと就ける仕事です。

 

もちろん普通に勉強していれば、なれないということではありませんが、安易な気持ちで、

 

「今の仕事より良さそうだから」、
「他の業界(会社)より安定してそうだから」、
「先行き不安な今の時代に資格をとりたい」

 

といったような理由で、簡単になれるような仕事ではありません。

 

 

また、専門性の高い学校ですので、つぶしがききません。在学中に進路変更することもできないので、自分には向いていないと感じて、やる気を失い辞めていく学生もいます。

 

 

そして何より、医療職というのは患者さん・利用者さんのための仕事ですから、自己中心的な安易な気持ちでなってはいけない仕事です。